FCAT (国内エアライン ) 試験 2019

国内エアライン自社養成試験FCATの適性試験も終わり合格された皆さんは次のフェーズに進まれているようです。合格された皆様おめでとうございます♪ 次も頑張ってください。

今更とはなりますが、今後のためにまとめておきたいと思います。

最近のパイロット適性試験は基本的に心理適性、基礎学力適性、マルチタスク適性の3つの要素から構成されており、国内大手航空会社の試験と同様にFCATもそうであったのではないでしょうか?

心理適性はクレペリン/ロールシャッハ/MMPIといった古典的なものからそれらの要素をPC試験用にプログラム化したものまで多様化しています。

基礎学力適性は基礎 “脳”力試験とも言えるもので、一般就職試験の初期段階で行われるSPI3やGABなどにある難解な問題ではなく簡単な問題を高速に処理する ”脳の基礎力” を測る形が主流です。

マルチタスク適性もここ数年流行のPC試験の特性を活かして多様化しており、視野分散、思考分散、行動分散など、果ては聴力も含む注意力分散と言ったいかにもパイロット適性試験らしき?ものになっています。

昔のように飛行訓練装置を使った操縦型の試験は少なくなり、飛行機好きにはちょっと寂しい時代ですが、企業側としては沢山の応募者からより良い人材を客観的かつ効率的に早く選ぶ方法として優れているのでしょう。

しかしその一方で、グループワークやグループ面接/個人面接といった人物評価は年々重視されて来ており、その評価価値は適性試験を超えていると言われています。

普通の方であれば心理適性と基礎学力はまず(ありのままで?)問題ないとして、マルチタスク能力の向上とエアラインクルーに必要な資質(人格)については何らかの努力をされることをお勧めします。

注) クルーとしての資質とは、個々の個性や人格を否定するものではなく、クルーとして訓練を受けたり乗務をするにあたり必要な在り様(考え方/姿勢)であるOn Duty Attitude のことです。

 

<大切なこと>

どの自社養成試験(航大も含め)もそうなのですが、常に1次2次3次4次とそのフェーズまでの総合成績で通過/非通過が決まりますので一つも気を抜かないでください。

英語の成績が良かったとか適性の成績が良かったとかで通る試験ではありません。

また逆に前のフェーズの頑張りが思わぬ底上げになって次に進めることもよくあります。企業としてはパイロット以前に社員採試験ですからそれが当然であり最もフェアな形であるとも言えます。

 

フライトアミューズでは独自のPCプログラムによるマルチタスク実技練習と元エアラインクルーの経験に基づくOn Duty Attitudeなどのアドバイスを行っています。

適性試験(マルチタスクなど)は航空適性コースで、エントリーや面接等のアドバイスは基本コースで承っております。 詳しくはフライトアミューズ ホームページをご覧ください。